動きを教える人

2月に入りました。

アリゾナから帰ってきて、心身の体調を崩し(風邪とかインフルじゃないよ)
膿を出している最中のkuaの主です。こんにちは。

あれからとっても不思議な出来事が多々あり、
あぁ~~~、私ってやっぱり守られているんだなぁと確信し
信じたものやビジョンとして掲げたものにしっかり突っ切っていく決断をしたkuaの主です。こんにちは。

海外に行っている間に、ちょっとした運動指導についての問題が全国ニュースで流れたそうですね。
それについての安全指導員なるものが発足したと。
何人かのクライアントさんが教えてくださいました。

グループでの指導において、特にテキスト通りの指導を学んできた指導者だと
とかく形に目が行きがちになってしまいます。
形に当てはめようとして指導者がクライアントの身体を修正した時に痛めてしまうといったところがあるようです。

大きな団体にはしっかりとしたマニュアルがあり、安全のため徹底した規定があるようです。
それはそれで間違いではないし、安全性を確保することは大勢を同時に指導するうえでとても大事なことです。

しかし、特に日本人はマニュアルがあるとそのマニュアル通りじゃないとだめと思ってしまう傾向にあります。
そして動きの間違い探しをするのが得意です。

はたしてそれでいいのでしょうか?

骨の動きをみれているか。
関節の方向をみれているか。支点はどこ?作用点は?力点は?
皮膚の動きをみれているか。
筋肉の作用も大事なんだけど。。。

解剖実習から帰ってきて、より3Dにクライアントさんの動きを見る力が出てきたように思います。

先日、外部のグループレッスンの中で終盤にスクワットをしていただきました。
よく言うあれです。
「膝はつま先から出ない様にしましょう」
それでいいのかな?

色んな体のタイプの人がいます。

スクワットしていて腰が痛いという方がいました。
見ると、その方の大腿骨の長さが長いんです。
そういったお身体の特徴を持ちながらも、つま先より出てはいけないと思い込んでされてらっしゃったので、
代償して腰を大きく反らしながらされてらっしゃいました。

支点をその人に合った場所に誘導していきますと、うまく足関節も使え、腰の痛くないスクワットが出来るようになりました。
膝は出るもんなんだよとお伝えしました。

これがその人に合った動きを教えるという事です。

ミシェルから教わった
「ピラティス指導者は動きを教える人です」

人は動けないといけません。
動きが足りなさすぎる現代人。
動くことの大切さをアメリカから帰ってきてより強く思うようになりました。

私たちピラティス指導者はよりその人の身体の特徴を理解し、その人に合った動きを導いていくことが必要となっていくのでしょう。

エクササイズの型を教えるのでもなく
形を変えることでもなく
その人に合った動きを教えていくこと。

その目を養っていくことが、もっともっと必要になってくると思います。

健康になるためにしている運動が、かえって怪我をしてしまったり不調になってしまう事は
とても悲しいことです。

ピラティス指導者であることに誇りを持ちながらも、
いつも大切なクライアントさんの命を預かっているという重要性も頭に入れつつ
もっともっと学んでいこうと思います。