「最近、なんだかイライラしやすい」
「休んでいるはずなのに、気持ちがすっきりせず焦りが消えない」
日々の仕事や家事に追われていると、メンタル面の不調を感じることも多いかもしれません。
息抜きや気分転換を試みてもなかなか抜けないその違和感・・・
心と体は繋がっているとも言われるように
もしかしたら、「背骨周りの動き」の影響もあるかもしれません。
今回は背骨と自律神経、そして心がどのように影響し合っているのか、
その解剖学的な仕組みについてお話しします。
背骨は「自律神経」の司令塔と全身をつなぐ情報ライン
背骨は、首の骨頚椎7個、胸の骨胸椎12個、腰の骨腰椎5個の計24個の椎骨が積み重なり、
その下に仙骨と尾骨が続いてできています。

この背骨の中(脊柱管)には、脳からつながる「脊髄」という中枢神経が通っています。
そして、椎骨と椎骨の隙間から神経の枝が伸び、
特に胸椎や腰椎のすぐ外側には、体調やメンタルを調整する
自律神経(交感神経幹)のネットワークが並走しています。
つまり背骨は、自律神経の情報を全身へスムーズに届けるための、重要な骨格構造なのです。
背骨周りが固まると、自律神経が「休めない」状態に
本来、24個の背骨は1節1節が滑らかに連動し、
前後左右・回旋と柔軟に動く構造をしています。
しかし、長時間のデスクワークやスマホ操作、
精神的な緊張が続くと背骨全体の可動性が失われ、背中周りの筋肉も強張ってしまいます。
背骨周りの筋緊張が長引くとその刺激が神経系を介して脳に伝わり続け、
体を緊張状態に保つ「交感神経」が過剰に働きやすくなります。
これが、特別嫌なことがあったわけでもないのに
常に気が張っていると感じたり、疲れが取れないと感じたりする生理的な理由です。
大筋群と肋骨がしなやかに動けば、呼吸と心が整う
心が体に影響を与えるのと同じように、
体の構造を整えることで心を穏やかに導くこともできます。
深い呼吸を生み出す主な主役は、
横隔膜や腹筋群・背筋群といった「大筋群のしなやかな動き」と、
「肋骨のしなやかさ」です。
そして、その肋骨の土台となり動きを支えているのが「胸椎(背骨)」です。
ピラティスにおいて「背骨の再教育」を行うのは、
背骨の可動性を高めることで連結する肋骨や周囲の大筋群がブロックされずに、
フルに連動して動けるようにするためです。
大筋群がしなやかに動き、肋骨がスムーズに広がることで
自然と深く息が吸えるようになり、
さらに意識して深く息を吐き出す運動がリラックスを促す「副交感神経」のスイッチをスムーズに入れてくれます。
身体の緊張がほどけていくと、なんだか心が落ち着いてきたり、頭の中がすっきりしたりと
いうご感想をたくさんいただきます。
自分の背骨に意識を向け、自分をいたわる
ピラティスを通じて
「今、自分の背骨や肋骨のあたりが固まっているかな」
「無意識に背中に力が入っていたな」
とご自分の内側に意識を向ける癖づけをしていくことは、日常の些細な変化に気づくことにもつながります。
そしてその変化や気づきを重ね、そっと息を吐いて体を緩めてあげること。
そういった小さなお手入れの積み重ねが、ストレスに振り回されないしなやかな軸を作っていきます。
身体から、気持ちのゆとりを取り戻しませんか?
言葉や思考だけで気持ちを切り替えるのは難しいこともありますが、
背骨や胸郭という「構造」からアプローチすることで、
身体も心も驚くほど軽くなります。
まずは呼吸から始めてみませんか?
当スタジオでは、お一人おひとりの背骨の状態や身体のクセを丁寧に見極め、
安全で心地よい動きをサポートしています。
「なんだか最近、身も心も重たいな」と感じている方は、
ぜひ一度ご自身の身体を解きほぐしにいらしてください。
心がふっと軽くなる感覚を一緒に確かめていきましょう。

マットグループクラスの様子


