最近パーソナルセッションを始められたクライアントさんのお話を。
彼女は他のジムでピラティスを始められました。
ピラティスの効果と素晴らしさを感じ、もっとピラティスを知りたいとプライベートが受けられるスタジオを探し、
kuaを選んでくださったそうです。
ゆくゆくは指導者の資格を取り、ピラティスを伝えられたらいいなと思ってらっしゃったそうで、
ここのホームページを観て運命を感じてくださったそうな(笑)
マラソンをされていたり、武道もなさってらっしゃるのでとても身体は強い方です。
様々なエクササイズもどんどんこなされます。
ただひとつ気になったのが、呼吸でした。
上手く息が吐けないとおっしゃるのです。特にハンドレッドなどの強い呼気が必要なものは苦しくて腹筋がつりそうだとおっしゃいます。
見ると吸気の時、下部肋骨の広がりが不十分でした。これはもしや、、、と聞いてみたら
やはり「お腹は締めて、上に引き上げるように息を吸いましょう。と教わりました。」とおっしゃいました。
どうもピラティスはお腹を締めたままで、お腹を膨らませない様に呼吸をするというのが世に通っているようです。
かく言う私も初期はそのように習いました。
でもその呼吸に疑問を感じ、身体の異変を感じ、それがあったから勉強しなおして今に至ります。
他にピラティスの指導者の方がスタジオに来てくださったり、外部のグループレッスンに参加してくださっているのですが、必ず習ったことと真逆のことを私は言ってると感想でいただきます。
そんな時、いつも私はこう言います。
「習った通りに動くのと、本来身体が備えもってる機能の通りに動くのと、身体はどっちが喜んでいますか?」
そういうとみなさん納得されます。
「だから解剖学、機能解剖学等の学習が必要なのですね」と。
ピラティスを一部位だけ特化して動かしてしまうとまたは固めてしまうと機能的な動きは阻害されてしまいます。
お腹を締めた状態をキープし呼吸しながら動かすとウエストのサイズダウンが得られます。←よく聞くうたい文句。。。
おなか締めながら動くと脊柱の動きも(当然上肢の動きも)下肢の動きも制限かかっちゃいますよ。
機能的な呼気をするから結果お腹が収縮するんですよ。
周りに治療家やトレーナーの先生方に恵まれた環境にいるのですが、そういった方々とピラティスの話になったときに、はじめはピラティスを疑問視していたり信じていなかったとおっしゃる先生方がいらっしゃいます。
共通しておっしゃるのがピラティスの呼吸についての疑問です。
口々にそんな呼吸(お腹を締め続ける)はあり得ないとおっしゃいます。
きちんと解剖学や運動学に沿ってお話しするとピラティスの良さを知ってくださいます。
一度当スタジオにいらっしゃった理学療法士の先生でもあり、ピラティスの指導者でもある方が、
さまざまな疑問はあったけど、これがピラティスなんだと思ってたとおっしゃいました。
どのように動けば身体や心が喜ぶのか。
私はこれからもピラティスの誤解をといていき、本質を伝えることを大事にしていきたいと思います。
新年早々ではありますが、上記のクライアントさんを通して呼吸について改めて考えさせられる出来事でしたのでアップしました。。。
そうそう!呼吸にちなんだお話でもう少し。。。
ここ何か月かでなんと3名も肋骨骨折をなさった方々がいらっしゃったのですが、その時にイブジェントリーテクニックであるプレピラティス(北佳子先生ホームページ内プロフィール)がとっても役に立ちました。
改めてプレピラティスって素晴らしい!と思った出来事でした。
またご本人の了承を得て、骨折後のピラティスアプローチをお話しできたらと思います。