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9/2,10/7セミナーへの講師の想い:杉山陽子先生

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私は現在、スタジオにて常時20名弱の側彎症をお持ちの方へピラティスセッションを提供しています。

これまでも50名以上の方への指導に携わらせて頂きましたが、その内半数が成長期の方、残りの半数が成人の方です。

 

私が側彎症をお持ちの方にピラティスを指導することになったのは、側彎症を持っている私のQOLがピラティスに取り組むことで劇的に改善した経験がきっかけです。そして今もなお、その改善は続いています。

 

私の「脊柱側彎症」は、小学校5年時学校検診のモアレ検査で発見されました。そして整形外科を受診したところ、構築性の側彎症だと診断され、胸椎が11°右に側彎していました。

 

当時の私への治療方針は、3ヶ月~半年ごとのレントゲン撮影による経過観察と運動療法でした。

 

運動療法と言っても理学療法士の先生がついてくれる訳でもなく、『側わん体操』と題された体操の冊子を渡され、「これを見ながら毎晩実践してください」と告げられただけでした。

 

運動に対して色々勉強した今思えば、このように専門家がつかないままのアプローチでは側彎症による代償動作に気づかないまま動いていただろうし、動作の癖が余計に助長されていただろうと思います。

 

その時の私に今の知識があれば、また運動の専門家のサポートを受けるという発想があれば、骨の形成が終わっていない大切な成長期にもっと色々な取り組みが出来たのではないかと悔やまれます。

 

更に「脊柱側彎症」の改善には、当時水泳か器械体操が良いとされていて、私は学生時代に、運動療法の一環として器械体操部に入り、進行予防の為に部活に取り組んでいました。

 

ですが側彎症というのは、成長期に身長が伸びると共に進行していく特徴があります。

 

私も色々な実践虚しく、高校2年時には胸椎11°→32°へ、また腰椎15°の側彎も加わるという、進行の一途をたどりました。

 

このままでは将来内臓を圧迫するからと、矯正装具をつけるか手術を受けるかを勧められましたが、手術はもってのほかでしたし、また思春期の私は大きな装具も絶対避けたいと考えていて、運動療法を続ける条件のもと、経過観察を続け成長期を終えました。

 

この時にはもう後ろ姿を見るだけで、歪みが見て取れるほどに身体が変形していました。

 

 

その後社会人になり、フィットネスインストラクターを職業として選んだ私は、身体を毎日使う中で首から頭に常に痛みがあり、頭痛薬を飲み続けるようになっていました。

 

きっとこの痛みは側彎症が原因だなと分かってはいても、整形外科で「あなたの年齢ではもう進行も改善もしないから何もすることはない」と伝えられていましたし、歪んだ身体は成長期を終え固まってしまっているので、自分ではどうすることも出来ないと考えていました。

 

そんな中、働いているクラブにピラティスが導入され、ライセンスを取り指導を始めることになりました。

 

歪みがひど過ぎる為、骨を自分で動かすことの出来なかった私ですが、コツコツ取り組む中で背骨が一つずつ動くということを初めて経験し、なんだかこれは側彎症に良いのではと考え始め、ピラティスの実践と指導を重ねていきました。

 

 

そして更にピラティスを深めたいと考えていた時に、北佳子先生と出会いました。

 

 

初めて出会ったその日に、北先生は、イブ・ジェントリーの作った「プレピラティス」の1つである、「ワンラングブリージング」を私に教えてくれました。

 

30年近く生きていたのに、この日初めて、呼吸時に私の左の肋骨がほとんど動いていなかったことに気がつきました。肋骨が全く動かないなんて普通の人には想像もつかないかもしれませんが、側彎症をお持ちの方には普通に起こり得ます。

そんな基本的な動きがなかった私が、成長期に一生懸命『側わん体操』に取り組んだところで効果はなく、進行の一途を辿ったことに合点がいきました。

 

 

この日の私の感覚や感動は今でもはっきり覚えています。

 

 

それ以降、北先生と2人3脚で側彎症の為のアプローチに取り組む中で、私の身体は劇的な変化を遂げ、気がつけば、あれだけ痛みに苦しんでいたのに頭痛薬を持ち歩くことがなくなっていました。

 

昔私が綴っていたブログでは、そんな経験を紹介しています。

(※本当に昔なので今読み返しても拙い文章ですが、ここでは当時の私の記録写真も紹介しています。)

https://ameblo.jp/inner-beauty-style/entry-11328733596.html

 

 

ここまでで、私の経緯を紹介させて頂きましたが、この経験から私は同じ悩みを持っている方をピラティスでサポートすることが自分のミッションだと考え、特に進行のリスクがまだある成長期の方へピラティスを提供することに力を入れています。

 

先に紹介したブログは大きな反響があり、たくさんのクライアント様に出会うことになりました。

 

そこで私が知ったことは、インターネットが普及している今、側彎症の為にピラティスを受けたいと考え、お探しの方がたくさんおられるということ。

 

引き続きスタジオにはお問い合わせをたくさん頂きます。

ただ、一人の人間が担当できる人数には限りがあります。

 

ですので、私は側彎症をお持ちの方が、その症状に対して理解のある指導者の元でピラティスを受けられる環境が日本にもっと広がる事を願っています。

 

一つ補足しておきたいことがあります。先に紹介した私の改善は側彎症の角度の改善ではありません。最近でも、私の側弯角度は33°→32.8°とほぼ現状維持です。構築性の側彎症である以上、構造が変わるということは考えられません。

 

ですが私自身、見た目の歪みやQOLはとっても改善しています。

そしてそれは私が携わらせていただいている多くのクライアント様においても同じです。

 

それは何故かというと、動きが変わったからです。

 

「構造を変えるのではなく動きを変える」

 

この考え方は運動指導者にとってとても大切なことですし、それこそピラティス指導者の得意分野だと思います。

 

だからこそ、私たちピラティス指導者が側彎症をお持ちの方にできることはとても多いと思います。

 

今回のワークショップでは、側彎症の方にどのようにアプローチを提供していくのかという私の考え方や実践例をお伝えいたします。

それがベースとなることで、皆様がすでにお持ちのピラティス指導の知識と技術が、側彎症をお持ちの方に役立つ価値のあるものとして更に輝くと信じております。

 

 

 

 

Kuaのミッション

ピラティスの本質を伝え、身体の仕組みに則った動きを通じて人間本来が持つ免疫力を高めることで、老若男女問わず多くの方の健康増進に貢献します。

その結果、超高齢化社会を迎えた日本において、また、すべての女性が輝く社会において健康に自立した生活を送れる方が増加することにより、医療費や介護費用の負担を大幅に削減できる社会の実現に貢献します。