日頃のセッションや、会話にちょくちょく出てくる
「私って姿勢が悪いんです」「私って猫背だから、もっと姿勢をよくしなきゃね」
「ピラティスは姿勢をよくします。」
「ピラティスでコアを鍛えることでいい姿勢に導きます。」とよく雑誌やネットに挙げられています。
嘘ではないし、正解とも言えない。。。と私は思っています。
いい姿勢ってなんですか?形がいいといい姿勢なのでしょうか?
Core Dynamics Pilatesの師でもあり、8月頭に岡山でWS講師をお願いいたしました北佳子先生。
佳子先生はご自分でおっしゃるに「脊柱がフラット。日本人の典型的姿勢」(かく言う私も脊柱どフラット)
でも、とっても美しいムーブメントをされています。
見た目フラットな背骨をしていても、とっても無駄のない機能的な動きをしてらっしゃる。
どこも不調なところはないそう。
よくピラティスを学び始める時に「カイホシス後弯」「ロードシス前弯」「フラットまっすぐ」「ミニタリー軍人タイプ」って姿勢分析で例として挙げられ姿勢の勉強をします。形を勉強するんですね。
私もピラティスを勉強し始めた時はそうでした。あの人は腰椎が前弯しているからニュートラルな位置に「戻してあげないといけない」←今思えばなんて傲慢な考えだったんでしょうと反省。。。
でも形や部位を追いかけてしまうと、指導に行き詰ってしまう。。
形を追いかけちゃいけないんですね。。。動きをみなきゃいけないんですね。
佳子先生はWSでよく様々な人種を取り上げ、人種による脊柱カーブの違いについてお話をしてくださいます。
形だけみて機能を無視すると大変なことが起こります。
ピラティスの視点で、いい姿勢というのは機能的に動ける身体をもっていること。
どこかに 動きが出ていなくて非効率的な動きをしていた結果、いわゆる悪い姿勢になっているのならピラティスという手段を使って身体に動きを出していく。
動きが出てきた結果、効率的ないい姿勢ができる。しっかりと地に足ついた姿勢になる。
不調が減る。お腹が引き締まるetc…ということです。
佳子先生が以前おっしゃった「ピラティス指導者は身体の形を変えることが仕事ではなく、身体の動きを変えていくことが仕事である。」
大好きな言葉です。ホームページの文言にも載せています。
その通りだと思います。
私はこれからも「動きのプロ」として、ピラティスを伝えていきたいと思います。
結果、その人にとってのいい姿勢になったと喜んでいただけるように。。。