3/20セミナーを開講するにあたっての想い

「kirakiraボックス~プロローグ 痛み」
へのお申し込みが大変好評で、すでに残席が5名となっております。
本当にありがとうございます。

このセミナーを開催したいと思ったきっかけは、色々な理由があるのですが、
一番は私がピラティス指導を通して、リスク管理をきっちりと理解していることの重要性を痛感しているからです。

ありがたいことにピラティス指導者の方々がkuaに来てくださったり、指導者向けのセミナーを開催すれば来てくださるようになったり、これからインストラクターになりたい、治療家の方でピラティスのアプローチを治療に織り交ぜたいというクライアントさんがたくさん来られるようになりました。

そんな中、よく耳にするのは
不特定多数の方が出入りするような中でのレッスンで、実は身体に問題を抱えた方が参加していた。
そんな方には無理しないでくださいねとしか言えない。
どのように声掛けをすれば、その人にとってベストなのかわからない。
といったようなことです。

リスク管理が知識として、今運動すべきでない、専門機関に行くべき時期とか頭にあれば、適切に伝えられると思うのです。
もし仮にレッスンをお断りすることになってもきちんとした理由があれば、その方を思っての誠意になると私は思います。

ピラティスは本当に素晴らしい身体健康法で、呼吸の大切さや脊柱の健康の大切さにばっちり合うものなんだけれども、すべての人がピラティスに沿った正しい身体の動かし方をするべきでないということが昔の経験で得たものです。
痛みも全ての人が同じものではないし、痛みがあるからと正しく身体を動かしたらいいというものでもありません。

その人の痛みが今なぜそこに起こっているのか。
急性なのか。
慢性なのか。
神経性のものなのか。
クライアントの言葉からこれを読み取らないといけません。

ピラティスが素晴らしいものだからと同じアプローチではだめなのです。
目の前にいるクライアントにあったアプローチをしていかないといけないのです。
もちろん今ピラティスをすべきでないということも判断しないといけないのです。

以前とある治療家の先生のブログを拝見して悲しいなと思ったことがありました。
患者さんがある疾患を抱えていて、ピラティスがいいという噂を聞きレッスンをしたけれども
余計に痛くなって治療院に駆け込んできたという内容のものでした。
その治療家の先生はきちんとその疾患を理解されており、動かしてはいけないところを動かしてしまって痛みが出たのであろうと書いていました。
安全性をきちんと確保していればピラティスは本当に素晴らしいものなのに、ピラティスに対するイメージがそこで
良くない方向にいっちゃったかなと悲しくなりました。
私はピラティス指導者なので、ピラティスの事しか語れませんが、
ピラティスの指導者に限らず、人の身体を預かっている以上はそういったリスク管理も学ばないといけないと思うのです。

そういった背景と、自分自身がピラティスの素晴らしさをクライアントさんにもそして指導者の方々にも今後もどんどん伝えていきたいと思った時に、
このセミナーをやりたい!と思ったのです。

このセミナーをするにあたって、わたしなんぞのぺらっぺらな知識より、身体をより熟知し理学療法のプロである
岡本先生と川上先生から学びたいと思いました。
両先生は、そんな私の想いをしっかりと受け止めてくださり、あれもこれもやりたい!と欲張ってうまく考えがまとまらなかった時も的確にアドバイスをしてくださいました。人間性も素晴らしいのです。
ミーティングを何回か行ったりLINEでのやり取りの中で、kuaでセミナーをやる意義、まだお会いしていない受講生の方々へ何を伝えるのかとても考えて構成してくださっています。
ひとつひとつの言動が、誠実であり真摯であり情熱的。そういった想いがとても汲み取れます。
この先生方にお願いして本当に良かったと思います。まだ開催していないけれどもそう実感しています。

この日曜日に岡山で開講される「身体の基礎知識ベーシックコース」主催のB-collegeさんのコンセプトもそうですが、
ベースを大切にすること。これが本当に大事だと思っています。

新しいツール。エクササイズ。もちろん新鮮で、楽しいし、足りないものを補ったりする素晴らしさもあると思います。
でもその前にもっと基本 ベースを大切にすることの方がもっと必要だと思っています。

今持ってらっしゃる技術、知識が持ち腐れになってしまわないよう活かしていける内容です。
それが今回のセミナーの一番のコンセプトです。

おおにしゆうこ
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